この新しいプライバシーの時代には、生活者の心の中心にデータに関する懸念があり、広告主はこれまで以上に責任を持ってオーディエンスと関わることが求められています。このため、広告主はアプローチを再考し、ターゲットユーザーを理解してリーチするための新しい方法を活用しなければなりません。
ここで紹介するのが、生活者が進んで共有する非常に価値の高いデータであるゼロパーティーデータです。ゼロパーティーデータはすぐには入手できず、通常は取得が困難でコストもかかりますが、広告主はこれを活用して、プライバシーに完全に準拠した方法でオーディエンスにリーチすることができます。
Oguryは、ゼロパーティーデータを使用してプライバシーセーフの広告を大規模に配信するパイオニアであり、識別子のないコンテキストでパフォーマンスを実現しています。ペルソナターゲティング広告のターゲティングアプローチは、独自のゼロパーティーデータに基づいています。当社は、従来のコンテクスチュアルターゲティングおよびセマンティックターゲティング手法と、何百万もの自己申告型顧客調査から収集・作成した独自のゼロパーティーデータを融合させています。これにより、人ではなくペルソナをターゲットし、他では見られないオーディエンスの洞察を得ています。当社の調査は常時実施されており、何千もの配置からデータを収集しているため、多数の回答から統計的に有意なデータを得ることができます。当社の戦略的な一連の質問はペルソナの構築に役立ち、インセンティブなしの偏りのない回答を高い確率で得ることができます。また、これにより人ではなく配置に基づいたオーディエンスを独自に評価できます。
今日のプライバシーの新時代において、広告主が成功するには、ゼロパーティーデータの重要性を業界が理解することが重要です。 ゼロパーティーデータの本質、今日のデジタルエコシステムにおけるその重要性、そしてブランドや広告主がユーザーのプライバシーを妥協せずに広告を配信するためのゼロパーティーデータの活用方法をご紹介します。
ゼロパーティーデータを理解する
ゼロパーティーデータとは、生活者が意図的に組織と共有する情報を指します。この情報には、嗜好データ、購入意向、個人的な背景、ブランドからどのように認知されたいかなどが含まれます。ゼロパーティーデータは透明性が高い、同意に基づく情報交換であり、交流を通じて収集されたファーストパーティーデータは、パートナーから二次的に受け取ったセカンドパーティーデータ、外部から購入したサードパーティーデータとは区別されます。
データプライバシーへの移行
GDPRやCCPAのような規制が強化され、識別子をターゲティングに利用しにくくなるなど技術的な変化もあり、デジタル広告は大きな変化を遂げています。こうした変化は、データ収集に対するより倫理的なアプローチの必要性を強調するものです。ゼロパーティーデータは望ましいだけでなく、将来を見据えた広告戦略にとって不可欠なものとなっています。
ゼロパーティーデータの戦略的利点
ゼロパーティーデータは、生活者が望むものの比類ないレベルの洞察を提供し、消費者のプライバシーを侵害することなく、ブランドや広告代理店がより正確にターゲティングできるようにします。これは、永続的な顧客関係を構築し、顧客体験とマーケティングROIの大幅な向上を実現する基盤となります。
- 信頼の構築：情報を直接要求することで、組織は消費者との信頼を構築し、プライバシーを尊重し、データを倫理的に使用することを約束できます。
- 効率化：ゼロパーティーデータは、無関心なオーディエンスへの広告費の無駄を削減し、キャンペーン全体の効果を改善します。
- 正確性：生活者から直接得られるデータは正確性が保証されます。サードパーティーデータなどの他の形式は、消費者の嗜好や態度を推測するものです。ゼロパーティーデータは単一のソースから収集され、消費者からの直接の入力に基づいているため、古くなったり不正確になったりする可能性は低くなります。
ゼロパーティーデータの収集
透明性はゼロパーティーデータの収集の基盤です。収集されるデータの内容、収集される理由、そしてそのデータの使用方法について、生活者に明確に伝えることが重要です。この透明性は、生活者がデータを更新または削除できる権限など、自身のデータを管理できることへの理解にまで及びます。
しかし、生活者が情報を共有しなければならない理由とは何でしょうか？ブランドや広告代理店は、そのお礼にペルソナグループに一致した推奨品、限定割引、製品への早期アクセスなど、価値のあるものを提供しなければなりません。重要な点は、提供される価値を消費者の関心や嗜好と一致させ、生活者のデータが単にビジネスの利益のためではなく、消費者自身の体験を向上させるために使用されていることを示すことです。これは、ブランドと生活者の双方にとってメリットがあります。
ゼロパーティーデータを効果的に収集するためには、生活者をクリエイティブかつインタラクティブに巻き込むことが重要です。クイズ、アンケート、設定センター、ダイレクトフィードバックチャネルなどの体験は共有を促進します。これらの方法でデータを収集し、生活者とブランドとの関わりが深まることで、より思い出に残る楽しい体験が生まれます。
ゼロパーティーデータの活用
ゼロパーティーデータの概念と戦略的価値を理解することは、ほんの始まりに過ぎません。その効果を測る真の指標は、その応用にあります。つまり、ブランドがいかにしてこうしたオーディエンスの洞察を活用し、マーケティングを成功に導くかにあるということです。
日産ユナイテッドが新しいe-POWERテクノロジーを認知させようとした際、Oguryのゼロパーティデータを活用したペルソナターゲティング広告が、ブランドのオーディエンス獲得に貢献しました。日産ユナイテッドは、新しい独占技術の発表に備え、広告がターゲット層に確実に届くようにするのと同時に、スペイン市場における最新技術の認知度に関する洞察を得たいと考えていました。Oguryの調査により、日産ユナイテッドは最もパフォーマンスの高いオーディエンス（ハイキングやキャンプ、保険、中古車、エネルギー、オートバイに関連するアプリやウェブサイトを好む45歳〜54歳の男性）に、安全で不正のない環境で、0.5%未満の無効なトラフィックでリーチすることができました。
Microsoftなどのブランドは、生活者のプライバシーを尊重しながらデジタル目標を達成できるOguryのゼロパーティデータを信頼しています。西ヨーロッパ南部のWindows カテゴリーマネージャーであるMichele Fazio氏は、次のように述べています。「当社のニーズを満たし、理想的なオーディエンスの特定、リーチ、引き付ける力により、Oguryはキャンペーンを重ねるごとに当社にとって重要な戦略的パートナーであることが証明されています。」
未来はゼロパーティー
より倫理的なデータ収集への移行は大変に思えるかもしれませんが、ブランドにとっては差別化を図り、重要なオーディエンスとより有意義な関係を築くまたとないチャンスとなります。広告主はゼロパーティーデータを活用することで、強化され続ける規制環境から自社の戦略を将来的に守り、より持続可能で消費者に優しいデジタル広告モデルへと移行できます。
