ユーザーの注目を集める厳しい戦い

Oguryは最近、テーマがユーザーの注目と、飽和状態が進む市場においてユーザーにとってより尊重される広告体験を作り出す方法についてのThe Programmatic Societyのエピソードに参加しました。 

The Programmatic Societyは、広告エコシステムの主要カテゴリーを代表するユニークなパネリストを集めました。Oguryのフランス支社長Olivier Marty氏がテクノロジー部門を、Arena Media(Havas Group)のパートナー兼最高デジタル責任者のJérôme Perissel氏がメディアエージェンシー部門を、SFRのメディア・ソーシャルメディア・スポンサリング部門責任者の Yacine Touileb氏が広告主部門を代表しました。

広告は一般的に邪魔で侵害的であると言われ、オンラインでよりプライベートな体験を求めるユーザーからしばしば非難されています。実際、ユーザーの44%が広告ブロッカーを利用しています。しかし、こうした不満にもかかわらず、デジタル市場は2021年に24%の2桁成長を遂げ、全広告投資の半分を占めました。これらの対照的な事実から、パネリストは、各業界での役割においてユーザーの注目に関する立場を説明するよう求められました。

Perissel氏は、広告主の期待には進化があると述べました。まず最初に期待されるのは、適切なターゲットオーディエンスと適切な文脈によって、適切なコンテンツとフォーマットでつながることで、より有益なメディア体験を実現することです。「2つ目の期待は、社会への影響、企業の社会的責任、環境への影響、そしてユーザーのデータ保護を通じたユーザーへの尊重の両面において、より責任あるアプローチを取ることです。」とPerissel氏は述べています。

Touileb氏もこれに同意し、ユーザーの注目に関する議論で参照できる次の2つの驚くべき数字を言及しました:

1)    生活者は1日に1,200もの広告に直面している。

2)    生活者は、デバイスをスクロールするために1日に平均90メートル動いている。

ほとんど想像もつかないことですが、こうした事実が、エコシステムにおける広告主やブランドの出現を非常に複雑にしているとTouileb氏は指摘しています。ユーザーが、非常にアクティブで過剰な勧誘を受けているにも関わらず、ユーザーに向けて配信されるコンテンツにほとんど関心を示さない場合、どうすればユーザーの注意を引き付けて維持できるのでしょうか?

このような疑問を念頭に置いて、SFRのような広告主はユーザー体験を予測する際に、広告サイクル全体を考慮する必要があります。コンテンツとターゲットオーディエンスの関係は?広告はどのようなデバイスで表示されているか?どのような形式で配信されるか?コンテキストはあるか?これらのパラメータはすべて受信の質に影響します。

Marty氏の見解によると、デジタル広告のエコシステムは、2000年代初頭の非常に邪魔なものから、今日ではより尊重され、より魅力的なものへと進化しています。これはOguryが創業以来行ってきた選択です。Marty氏は、映画や番組の途中でコマーシャルが流れると当然不快に感じるだろうと語りました。しかし、同じ生活者でも、ニュースと天気予報の間に流れるコマーシャルは、より好感を覚える傾向にあります。Oguryでは、広告がインタラクションによってトリガーされ、ユーザーに広告体験の選択肢を与えます。これにより、ユーザーデータとプライバシーを尊重しながら、最終的にブランドとメディアエージェンシーにパフォーマンスをもたらすことができます。

Yacine氏は双方の成功のためには協力が重要だと述べています。連携して統合ソリューションを活用すれば、広告主はブランドにパフォーマンスを提供しながら、ユーザーに敬意を払った体験を提供できます。規制団体がデジタル慣行を監視し、ブランドがブランドセーフティソリューションやツールを装備することで、広告チェーン全体がより責任あるアプローチを遵守する体制が整います。

「デジタル市場では、ユーザーや顧客の信頼を維持するために、品質にこだわる必要があります。」とPerissel氏は述べています。「現在、クライアントの期待、ニーズ、行動を理解することで仕事をしています。なぜなら、35歳の女性と18歳の少年では表現が異なるからです。」その代わりに、ユーザーが経験する露出を制御するためのコミュニケーションアーキテクチャを構築する必要があります。Perissel氏は、より多くのコラボレーションが必要であり、適切なツールを選択し、どのような特殊な経験にも適応するフォーマットを提供できるパートナーを選ぶことが重要だと語りました。

ユーザーの注目度 - 新しい指標

Marty氏は、Oguryはユーザーを尊重する形式でオーディエンス独自の興味関心データをパッケージ化し、ブランドに優れたパフォーマンスを提供すると説明しました。Oguryの100%オンスクリーンフォーマットはユーザーの注目を集め、ダイナミックでインタラクティブな体験を提供します。

「Oguryは、デジタル広告はユーザーのプライバシーを尊重するだけでなく、広告体験も尊重するべきだと考えています。そして、デジタル広告の未来は、個人情報を収集しない、非常にインテリジェントかつ非侵入的なものでなければなりません。」とMarty氏は述べています。「単に視認性を測定するだけでなく、さらに踏み込む必要があります。メディアエージェンシーにとっても、ランドにとっても、注目度を新たな指標にする必要があります。そして、動画ブランディングキャンペーンのROIをブランドに認識させます。」

Touileb氏は注目度を重要視することでこの点をさらに強調しました。「広告メッセージに注意を払わないインターネットユーザーは、それを覚えている可能性は低いでしょう。そのため、注目度が鍵となります。」とTouileb氏は述べました。「今日、テクノロジーの進化により、この注目のプロセスをさらに進めることができます。注目度は、飽和状態のメディアにおいて重要なテーマです。」

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